本研究では、デジタル時代である現代に新たに注目される共感覚やハイブリッド性の原点を掘り下げる試みとして、20世紀前半にそれぞれ文学・絵画の領域においてジャンル横断的な創作活動を展開したスイスの作家ローベルト・ヴァルザーと画家パウル・クレーに着目し、20世紀ドイツ語圏の異なるジャンルの混交・交流から生み出される創造性について、国際的・学際的な研究を行う。研究は①共感覚・異ジャンル混交に関する理論研究 ②言葉と絵画の混交:芸術分野の境界を超えた表現の可能性に関する研究 ③文学/絵画におけるジャンルとの戯れ ④翻訳・翻案:ジャンルやメディアの越境による継続的発展 の4つのカテゴリー区分に基づいて進め、ヴァルザーとクレー自身のジャンル横断的技法を明らかにするとともに、後続する表現者たちに大きな影響を与え、現代にまで及ぶアクチュアルな創造的原動力を明らかにする。研究成果は2019年、2020年の国際大会(IVG,ICLA)等で公開する予定である。
研究テーマ
トピックス
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2021年11月30日(火): 研究発表会2021
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2021年11月30日(火): 研究発表会2021
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2021年05月15日(土): DIALOGUES BETWEEN MEDIA
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2021年05月09日(日): 『ローベルト・ヴァルザー 絵画の前で ー物語と詩ー』刊行
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2021年05月09日(日): 『ローベルト・ヴァルザー 詩人の生』刊行